冗長モジュールとUPS (無停電電源装置) による継続運転
エネルギー生成プラントは、特殊な安全要件に準拠していなければいけません。通常、これらのシステムには冗長化機能が内蔵されており、これにより中断の無いオペレーションを保証します。プルス冗長モジュール、および充電可能なバッテリーをエネルギー貯蔵媒体として装備した無停電電源装置 (UPS) が電力異常や停電の際にも電力供給を維持し、システムを引き続き機能させるか、意図的にシャットダウンを行います。これにより、最悪の場合システムの機能性に致命的なダメージを与えかねない危険な状況を回避します。
また、極限的な周囲温度や気温の変動は、エネルギー部門ではよく見られる環境です。たとえば、砂漠にある太陽光発電所では極端に高い周囲温度、雪の降り積もる山岳にある水力発電所では極端に低い周囲温度が考えられます。プルスは、このような様々な要件すべてに対応できるよう、幅広い製品群を取り揃えています。
用途例

風力発電所におけるUPS (無停電電源装置)
今日、多くの工業国において風力発電所は、エネルギー供給ポートフォリオを構成する重要な要素です。 ロータブレードが悠々と回転するこれらの設備は、一見するとシンプルで大したことのない設備に見えるかもしれません。しかしその内部では多くのコンポーネントがこの上なく複雑に絡み合い、高度な技術システムを構築しているのです。
多種多様な形状・構成を持つプルス製品は、こうした設備の要所要所に配備されています。
包括的なバッファ制御
停電が発生した場合でも、設備制御システムを包括的にバッファリングし、主要機能を継続させる必要があります。プルスDC-UPS (UB20) を利用することで、バッファタイム中も一定かつ滞りのない出力電圧を可能にします。つまり、非常時であってもピッチ駆動装置やブレーキを掌る構成部に適切な量の電圧を確実に送り続けることができるのです。停電時には、ローターブレードを掌るピッチ駆動装置とブレーキの制御機能が作動し、ローターブレードを安全な位置で停止させることが可能です。
ピッチ駆動装置用電源
ピッチ駆動装置用の制御機能に加えて、直接的な電源供給の継続も不可欠です。ここではプルスPAS395 Ultracap Chargerがすでに実績を証明しており、産業用ソリューションとして広く使用されています。
内部タワー照明用の非常電源
タワー内の長い電力ラインは電圧低下を引き起こしやすく、停電時にもすぐに修復されなければなりません。プルスUPSモジュールは、このようなシナリオにおいての解決策であり、最も広範に使用されています。各モジュールの電圧範囲は22.5~26 Vで、個々に電圧を設定することができます。また、バッファタイム全体を通じて常に設定の調整が行われます。このように、プルスUPSモジュールは長いケーブル内で起きる電圧降下を補正し、照明機器への継続した電圧供給を保証します。