
カスタム電源に代わる選択肢
迅速でコストパフォーマンスが高く、リスクのない方法で実現
プルスは、カスタム電源を迅速かつ費用対効果の高い方法で提供するための付加価値プラットフォームを構築しました。これは実績のある標準電源を改良し、子会社のMGVが開発したカスタムモジュールと適宜組み合わせることによって実現したものです。
この付加価値システムにはさまざまな利点があります。フルカスタム電源より開発期間を大幅に短縮できるため、コストも大幅に削減できます。付加価値ソリューションは、実績のある回路設計をベースにしていて、最高の技術水準にも対応しています。また、トップクラスの品質で定評のあるプルスの標準的な電源ファミリーもご活用いただけます。
適用条件
付加価値ソリューションに適したケース
標準的な電源だけでは費用対効果の高い仕様を実現できない場合は、付加価値ソリューションをお勧めします。以下の条件に1つでも当てはまる場合は、ぜひご検討ください。
革新的なモジュール式システム
付加価値システムで実現できる組み合わせ
プルスが提供する付加価値システムの基本は「80対20」。つまり、付加価値プロジェクトを構成するうえで、約80%は標準ユニットもしくはそれを改良したもの、残る20%はフルカスタマイズしたモジュールを使用しています。
次のコンポーネントを自由に組み合わせて、効率的な付加価値システムを構築できます。

成功事例
付加価値システムソリューションの成功例
SMT実装機用のトータルな電源システム
課題:
実装機は1時間に最大135,000点のコンポーネントを処理できます。この高速アセンブリを可能にするには、配置ヘッドを迅速に加速する必要があります。これにより、最大30kWの高いピーク負荷が発生します。
付加価値ソリューション:
こちらのお客様向けの付加価値システムには、標準的な電源、改良した電源、カスタマイズしたバッファモジュールを組み込みました。動的負荷に対応できるよう最適化し、バッファモジュールからのエネルギーによって高いピーク負荷をカバーすることで、グリッドへの悪影響を回避します。
システムの構成要素:
QT40.241の改良点:
- 入力:3AC 400~480V
- 2種類の出力電力:162Vdcと300Vdc
- 電力:1,300W
- ライブデータ出力用の通信インターフェースを改良
- 多層プリント基板と小型のコンポーネント
- 周囲温度が60°Cを超えても超長寿命を実現できるようにファンを追加
19インチラック用のトータルな電源システム
課題:
通常、この種の用途には、19インチのプラグイン電源を使用します。標準のDINレール電源をベースに安価で効率的なソリューションを実現し、19インチのシステムと同様に機能させることが課題でした。
付加価値ソリューション:
19インチのラックに、3つの標準電源と改良したDC/DCコンバータを搭載しました。 システムの冷却を強化し、バッテリーバックアップ用に設計されたモジュールを適宜追加できるようにしました。
システムの構成要素:
付加価値ソリューションの仕様:
- 入力:AC 100~240V、DC 24Vまたは48V
- 出力:24V、10A、±15V、12A、8V、25A
- 標準電源をマウントしたカセット(4HE、21TE)を19インチラックに挿入
- カセットにファンを内蔵することで、過酷な運用条件に対応
- 個別のバックプレーンを備えた4つのカセットをラックに一体化