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プルス株式会社
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電源効率は、DINレール電源の信頼性と耐用年数を左右する要素であり、特に対流冷却式電源の場合、省スペースで信頼性の高いソリューションを実現するうえでも重要となります。
DINレール電源の効率に極めて大きな影響を及ぼす要因の1つが「熱」ですが、換気システムを設置せずに、電源装置から熱を放散させることは非常に困難です。熱は、電源内の電力損失とその周辺温度によって発生します。プルスの開発者は電力損失を最小限に抑えて、効率を向上させることに取り組んでいます。
詳細については動画をご覧ください。
これまで、電源効率の最高値は94%とされてきましたが、プルスは95.6%以上の効率を達成し、究極の理想値である100%に一歩近づきました。
これは、従来採用していたシリコン材料の一部を新しいワイドバンドギャップ材料であるシリコンカーバイド(SiC)に置き換え、精巧なLLCコンバータトポロジーと組み合わせることで実現しました。また、スイッチと熱のパラメータをすべて算出し、自社開発のソフトウェアツールも活用して、複数のバリエーションでシミュレーションと最適化を行ったことも成功の一因となっています。こうした1つ1つの小さな改善の積み重ねによって、大きな成果を得ることができています。
最新のDINレール電源は、高い効率性を特長としています。しかし、メーカーのデータシートに記載されている効率性に関する情報は、信頼できるものなのでしょうか。これらの数値はどのように算出されているのでしょうか。また、ユーザー自身で効率性を正確に測定するにはどうすればよいのでしょうか。
プルスの開発チームが検証した「正確な効率測定のための5つのポイント」を以下でご紹介します。
DIMENSION CP20.241
24V / 20A | 効率95.6% | 幅48mm
1. 高精度の測定器、ワットメーターや、できればパワーアナライザを使用する。
2. ケーブル配線が適切か、正しい電圧を測定しているかを確認する。
3. ACの場合、できれば電子式AC電源を使用する。
4. 試験片によるEMC干渉を回避する。
5. 温度と時間の影響に注意する。
プルスは、電源効率測定のエキスパートであり、European Power Supply Manufacturers’ Association(EPSMA、欧州電源機器製造業協会)の創立メンバーでもあります。プルスの協力のもと、EPSMAは電源効率測定に関する興味深いホワイトペーパーを発行しました。
ホワイトペーパーの完全版はこちらからダウンロードできます。ぜひご一読ください。
正確な電源効率測定に関するEPSMAのホワイトペーパー
著者:Hubert Schönenberger | プルス株式会社、 Vlad Grigore | Efore 、Andreas Stiedl | アーティセン・エンベデッドパワー
正確な効率測定:電源装置の選択において重要
筆者:Bernhard Erdl | プルス株式会社
DINレール電源の効率性: 小さな改善で、大きな節約を実現
筆者:Maximilian Hülsebusch | プルス株式会社